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執筆者の写真久 小宮

Saipan について 

サイパン島とは?―サイパン島と日本の関係も徹底解説―


サイパン島は、日本にとって観光地として認識されています。

しかし、サイパン島の歴史に目を向けてみると「マリアナ沖海戦」など、日本との結びつきが深い国でもあるのです。


そこで、ここからは「サイパン島とは?」「マリアナ沖海戦」についてご紹介していきます。


サイパン島とは?


サイパン島とは、アメリカ合衆国の自治領である北マリアナ諸島の中心的な島で、首都はススペです。

サイパン島の面積は、122kmで人口58,000人。

北マリアナ諸島は、サイパンを含んでおり、世界で最も深いと言われているマリアナ海溝の近くに位置しています。

サイパン島には、透き通った海水とサンゴ礁に囲まれたリゾート地であり、日本からの観光客も多い島となっています。

サイパン諸島の気候は、気温の変化が少ないことで有名で、年間を通して高温湿潤です。

サイパン島の平均気温は27℃あり、1年中海水浴を楽しめることが特徴です。

その不思議な気候から、ギネスブックに「年間平均気温がほとんど変わらない島」として認定されています。

サイパン島の季節の変わり目は曖昧で、11月〜3月が乾季・4月〜10月が雨季と認識されているのです。


サイパン島の歴史


サイパン島には、先住民族チャモロ人とカロリニアン人の2つの民族が住んでいます。

チャモロ人は東南アジアから、カロリニアン人はカロリン諸島から移り住んできたのです。

サイパン島は、16世紀の1521年にポルトガル人のマゼランが率いるスペインの探検隊によって発見されました。

ただ、サイパン島はこれ以前から文字を持たなかったため、マゼラン達に発見された以前の経済状況はわかっていません。

マゼラン達がサイパン島を発見したのを機に、ヤップ島・パラオ島・ポナペ島などが多くのヨーロッパ人によって発見されていきました。

そして、1565年にはスペインが正式にマリアナ諸島領有を宣言し、300年以上に渡ってスペイン統治による植民地時代が始まったのです。

しかし、1898年に起きたアメリカ・スペイン戦争で敗れたてしまったため、スペインはマリアナ諸島をドイツに売却。

ここから、15年間ドイツ統治時代に入っていきます。

その後、1914年に 第一次大戦が勃発したことによって日本が占領。

30年以上に渡る日本委任統治時代が始まっていき、3万に近い日本人が移住をしました。

また、日本統治時代には、サイパン、ロタ、テニアンにおいて「南洋興発株式会社」がアジア最大の製糖産地としてサイパン島を発展させていきました。


サイパン島のマリアナ沖海戦とは?


太平洋戦争が起きている1944年6月19日。

マリアナ沖海戦が勃発しました。

アリアナ沖海戦は、マリアナ諸島の西方沖で、小沢治三郎中将指揮下の日本艦隊R.スプルーアンス大将指揮下のアメリカ第5艦隊との間で激しい戦争が起きたのです。

このマリアナ沖海戦は、アメリカ軍がサイパン島上陸作戦と並行として行われており、太平洋戦争中の最大の航空母艦 (空母) 合戦と言われています。

ガダルカナル失陥した後、日本の連合艦隊はフィリピンと東インド諸島の停泊地を出て北上。

アメリカ海軍と一大決戦を行う決意していたため、フィリピン方面からマリアナ海域へと進出していきました。

しかし、アメリカ軍は、索敵中の潜水艦から日本の強力な艦隊接近の警報を受けたため、グアム島上陸作戦を延期したのち、日本艦隊との海戦に備えることができました。

当時は、アメリカ軍の勢いが凄まじく15隻の空母を所有していましたが、日本側は、たった9隻の空母と、グアム・ロタ・ヤップ島の基地航空隊の支援を予定して闘う準備を行っていたのです。

6月 19日には、航空機 430機を4波に分けてアメリカ目がけて発進を開始。

日本側は、この決戦が航空力ならびに水上部隊の全力であったことから、最後の決戦になるものと予想してZ旗を掲げました。

しかし、戦闘が開始された1日目で,日本側は航空機 300機余と空母2隻を失い、北上に退避するも1隻の空母と航空機 100機近くを失いました。

結局、この戦闘は2日間だけ行われており、アメリカ軍が失ったものは航空機 130機の損失と艦艇のわずかな損傷だけでした。

日本側の敗因としては、レーダ能力の不足・操縦士の訓練不足・航空機の防弾装置の不十分さ。

また、アメリカ軍の潜水艦による情報と攻撃力が日本より遥かに上だったのです。

この戦闘は、日本の技術不足を表すものだけではなく、多くの民間の日本人が島の北端の崖から身を投げて自殺するなど、記憶に残る海戦が今の観光地の歴史なのです。


まとめ


今回は「サイパン島とは?」「マリアナ沖海戦」についてご紹介しました。

サイパン島は、観光地として有名で気候が高いことから一年中海を楽しめるリゾート地でもあります。

しかし、サイパン島との日本の関係性を知ることで、新たな価値観を生み出すことができます。



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